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2000/02/14 - 2021/07/18
ウィーンの治安について
ウィーンはヨーロッパで一番治安の良い首都と言われています。身の危険を感じることはほとんど無く、普通の観光箇所と時間帯なら女性の一人歩きも安全でしょう。ウィーンで注意が必要なのは、スリ・置き引き・ニセ警官です。見事な職人芸であっという間に物を取って行きます。大抵の場合は取られたことすら気付きません。(ホテル、レストラン、カフェー、人混)
- 関連項目:
- スリ置き引き被害の対処
- クレジットカード紛失時の対処
- 関連リンク:
- 外務省、海外安全ホームページ(日)
- 緊急連絡先:
- 警察:Tel.: 133、112
- 救急車:Tel.: 144、112
- 消防署:Tel.: 122、112
- ウィーンの日本大使館:Tel.: 531920
ウィーンでの被害の記録
他の都市と比べれば安全とはいえ、被害が出てます。窃盗のプロは一瞬の隙をついてきます。
- (和食)レストラン、カフェー、ホテル:座ったときに、荷物が目から離れた隙に置き引きをはたらく。
- 路上でお金を支払うときに、距離を置いて注視、財布の場所を確認してからスリをはたらく。
- お店で買い物に集中している隙にすられる。
- エスカレーターの前の降り口で物を落とし、順次人でつかえたときにする。
- 地下鉄、市電内の手口:数人(ときには10人以上)で混雑状況を作り、ハンドバックを開ける。
- 美術館でスリ:絵画に集中し立ち止まっているときにハンドバックを開ける。
- 美術館、博物館、公共機関の狭い出入り口で仲間と共に混雑状況を作りハンドバックを開ける。
- にせ警官の手口:身分証明書・・・等々のコントロールと偽り、所持品検査をし、そのときに現金などを抜き取る。
- シェーンブルン宮殿のトイレの行列中のスリ
- 路上のピザスタンド、ソーセージ屋台で立ち食い中にスリをはたらく。
- 市庁舎前の催し:夏の無料映画祭、クリスマス市など
被害に遭わないために
- 日本以外のアジア諸国のパスポートは取られても、ゴミ箱に捨てられたりします。北朝鮮や赤い中国などで需要のある日本人パスポートが狙われます。パスポートの現物は、ホテルの安全金庫などに入れ、パスポートのコピーを持ち歩くようにします。
- 乗り物を待つときは、周りの様子に気を配る
- エスカレーター、エレベーター、人混み、立ち止まるときは、後ろの人を確認し、バッグは身体の前で持ち、手を添えておく。
- ニセ警察に遭遇したら、すぐに人の多いところへ移動するように促し、ドイツ語のわかる人を間に置く。ニセ警官の多くは片言のドイツ語程度しか話せません。
- 座るときは、体からものを離さず、膝の上に置く
- ビュッフェ形式のレストランで所持品を体から離さない
ニセ警官によるコントロールでのスリ
地図を持った人が何か尋ねてくる。そのとき、または直後にニセ警官のコントロールが来る。一応警察の身分証明らしき物を提示するが、偽物。所持品検査をし、そのときに現金などを抜き取る。
警察の発表によると、先週だけでも6名のニセ警官を逮捕、全員ルーマニア人。被害多発地域は、日本人観光客が散歩するウィーン中心部に集中。(26.Jul.03)
多くの日本人観光客が旧市街地観光中に被害にあったルーマニア人ニセ警察グループ4人が逮捕された。手口は、先ず地図を持った男が近づきその数分後に、数人の仲間がハンガリーのニセ警察身分証明証を提示しパスポートと現金の検査をする。このときに現金を財布から抜くという手口。(情報元2007/9/02Kronen新聞16ページ)
ニセ警察への対策
- 警察・派出所で検査を受けるべく、移動する。
- オペラ座界隈なら
ワルツ店(2020年4月に閉店)内に移動。(店長の弁、感謝!) - 本物の警察なら、警察の身分証明書の他に、認識番号/Dienstnummer 入りの警察の名刺を必ず持っているので、提示を求める。
- 被害に遭ったら、必ず警察へ被害届を出す。日本人をターゲットにした犯罪は、被害届が出されず警察に情報が無い。情報が無ければ、いつまでも被害が続く。警察には指名手配犯の顔写真リストがあり、届け出により刑罰が重くなる。