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2018/08/31-2021/07/18更新

ヨーロッパの時代区分

今回はヨーロッパの歴史区分についてのお話です。

このページの内容:
1.ヨーロッパの時代区分
2.様式の過渡期
3.ヨーロッパ文明の切り替わり

インターネットの中で観光に関するページを見ていると、「中世の街並み」という表現を目にすることがよくあります。古い街並みを表すときに使われている言葉です。

この言葉を目にすると、日本のテレビで芸の無い芸人に使われている「なんと」「超」「絶対」という表現同様に違和感を感じます。

中世とかルネサンス、バロックという言葉は、様式/スタイルに関する言葉ですから、本来は様式学を紐解くことから始めるべきです。日本にはスタイルという発想が無いので、スタイルとは何かという話になると、話がわかりにくく長くなりますから、ここでは観光に関連する内容に話題を絞って話を進めましょう。

1.ヨーロッパの時代区分

ヨーロッパを理解するための足掛かりとして大まかな時代区分を確認しておきます。

以下の柴田南雄先生の区分けは言い得て妙です。

古代 政治の時代
中世 宗教建築の時代
ルネサンス 絵画の時代
バロック ドラマの時代
クラシック(ロマン派) 音楽の時代(文学の時代)
世紀末(19世紀末から20世紀初頭) 総合芸術の時代
近世・現代 経済の時代
21世紀 精神の時代
関連リンク:
ウィキペディア:柴田南雄(日)

2.様式の過渡期

歴史を理解するときは 過渡期 が足掛かりになります。

中世
初期ルネサンス
(クワトロチェント、後期ゴシック)
ルネサンス
マニエリスム
バロック
ロココ
(ギャラント様式)
クラシック
(ロマン派)
世紀末

関連項目:
ウィーン分離派/Secession/セセッション

3.ヨーロッパ文明の切り替わり

この歴史の流れの中で、文化的に2回のリセットがあると考えます。

  1. 古代に培われた文化が混乱の中世時代に影を潜めます。
  2. 産業革命により王侯貴族の文化から、庶民の文化へと代わったとき。
とりあえず今日はここまでです。
気力のあるときに加筆したいと思います。
間違いは指摘ください。高崎守弘