2001/07/01
フランツ・ヨセフ皇帝のビデオ紹介
ウィーン通の人にとっての「帝政時代のウィーン」というと、帝政末期を時代背景にした映画や時代劇、今でもウィーンに息づく伝統などから、古き良き時代のウィーンを想像し、ウィンナワルツ、皇后エリザベートやフランツ・ヨゼフ皇帝の時代を思い浮かべることでしょう。
その古き良き時代のウィーンに生きたフランツ・ヨゼフ皇帝は、帝政末期のオーストリア・ハンガリー2重帝国の皇帝です。1848年に18才で即位し、崩御は1916年/大正5年、86才でした。フランス革命後の民族主義に揺れる多民族国家を多くの官僚で武装し、固持した皇帝としても知られてます。
フランツ・ヨセフ皇帝は、前世紀の遺物のように扱われ、新時代を見つめて新しいものを積極的に取り入れようとした皇太子フランツ・フェルディナンドや、ウィーン市民に人気のあったカール・リューガー市長とは考えが異り、新しいものを拒んだことが知られてます。ですが、彼が生きた時代の実際は、近世の発見と発明の時代であり、ハイテクの時代20世紀も含まれてます。
AEIOUサイト(独)の皇帝無声ビデオは、無料で公開されており、以下からダウンロードが可能です。
- 最後の皇帝カールの結婚式
- MPEG (3.7MB)
- Quicktime (5.8MB)
この無声ビデオは、保存状態が良いことから、映画やドラマの1場面のように錯覚しそうですが、作り物ではなく、実際に皇帝や皇太子として帝政時代に生きた生身の人間の記録です。
- 関連項目:
- ウィーン人口増加とフランツ・ヨセフ皇帝