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2000/03/18-2007/11/27

バーデン/BADEN

ウィーン近郊のバーデンは、最晩年のモーツアルトが美しい合唱曲・アベベルムコルプスを作曲初演し、ベートーベンが第九を作曲したところです。都市名が表すように、古代ローマ帝国時代に発見された硫黄温泉が、近代的な設備を整え、今でも使われ続けてます。

バーデンは、200年ほど前の中産階級勃興時代に、病弱の皇帝フランツが温泉保養の別荘をかまえたことが契機で発展しました。その頃の大火事で街並みを失ったバーデンは、当時の建築様式で復興され、中産階級の時代の街並みを現在に留めてます。

関連リンク:
バーデン(英/独)
バーデン温泉(独/英)
マイアリンク(独)
バーデン鉄道(独)
ヴァイカースドルフ古城ホテル(独/英)
ホテルKrainerhütte(独/英)
Weingut Buchart 58(独)- Soos

ウィーンからバーデンへの移動

バーデンはウィーンの南約25キロに位置し、オペラ座筋向い/Wien-Oper から15分ごとに発着するバーデン鉄道で、終点バーデン/Baden-Josefsplatz まで一時間の移動時間です。バーデン鉄道は本数が多いため、帰路の不安無く、安心して日帰りが可能です。その他、路線バスや快速列車もありますが、バスは途中様々な村を廻ってゆき、快速列車のバーデン駅は、バーデンの中心から離れているため、観光のための移動には不向きでしょう。

バーデンの観光

一般的なバーデン観光は、朝ウィーンを出発し、昼食をバーデンで取り、16時頃にバーデンを立ち、ウィーンに夕方帰着という一日の行程がお勧めです。興味があれば昼食後バーデンを後にし、途中のショッピングシティを覗くのも良いかも知れません。半日しか時間が取れないときはプライベートガイドの案内で往復すれば、慌ただしい観光ながら、なんとかなるでしょう。もちろん、近代的な設備が整った屋内プール温泉での保養も良い体験になることでしょう。

クアパークペストの記念柱バーデンの入場個所はベートーベンハウスと教区教会。特にバーデンのベートーベンハウスは、ウィーンを含め4カ所の入場観光で一番生活の雰囲気が感じられるところです。
その他、バーデンにはめずらしいビーダーマイヤー様式の建築物が多く、散歩時に街並みの観光も楽しむことができます。バーデンには有名な建築家コルンホイゼル(独)の作品も点在しますから、それを観て廻るのも楽しいでしょう。夏の天気の良い日には、クアパークのカフェーでコーヒーブレイクが取れれば、きっと良い思い出になることでしょう。

バーデンの観光名所

ベートーベン記念館
  • 全て歩ける範囲内です。
  • ベートーベン記念館(独)(注:開館時間)
  • クアパーク/Kurpark
  • ベートーベンの散歩道
  • モーツアルト記念プレート
  • バーデン教区教会/Stadtpfarrkirche

バーデン散策と周辺

ウィークデーには、こぢんまりとしたバーデンの青果市場もお勧めです。夏ならバーデンの旧市街地を抜けてローゼンパーク(バラ公園)まで散歩を楽しむのも悪くありません。ローゼンパーク脇の古城ホテルヴァイカースドルフ(独)での昼食は要予約、昼食所要時間をホテルに打診しておきましょう。もしもバーデン宿泊ならこのホテルでしょう。

健脚自慢なら天気予報を確認してハイキング支度で朝早くウィーンを出れば、クアパークからベートベンの散歩道を抜けて隣村のGumpoldskirchen(独)ホイリゲ造り酒屋に寄りS-Bahn列車20~30分でウィーンに戻ることもできます。事前に地図をしっかりと把握しておき、ベートーベンのように道に迷わないように気をつけます。

マイアリンク(独)ハイリゲンクロイツ(独/英/日)方面への移動は路線バスでも可能ですが、車があったほうが快適です。夏ならヘレナの谷のホテルクライナー・ヒュッテ(独)でのコーヒーブレイクや、そこで一泊してウィーンの森の散歩もお薦めです。

高崎守弘